CGサブストーリー

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すずめさんから頂いたイラスト第2弾をご覧になった、みんくファンクラブのおんじ会長より、次のようなメッセージが届きました。

「由里ちゃんの、リボンについての説明などから、CMネタが出て来たので、話を上げました。」

何だろうと思って読んで見ると、すずめさんが描かれたMinkちゃんのリボンなイラストにまつわるサブストーリーでした。 というわけで、載せちゃいます♪ すずめさんのイラストを眺めながら、お楽しみ頂ければ幸いです☆


「噂のCM」(作:みんくファンクラブ会長 おんじさん)

「オイ、例のCMを見たか!?」
「へへーん、オレ、ゲットしに行ったもんねえ。」
最近、そんな会話が一部ではくりひろげられていた。


 そのCMは。とある地方CMなのだが、その噂を聞きつけたファンが、CMを見るた
めY県まで旅行するのが何名も出た。録画したビデオテープを持って帰ってくれば、友
達から英雄扱いだ。
未確認だが、放映が始まって一月後には、全国のコアなファンはCM映像を見たらしい。


そのCMは、15秒ほどで

「 心からの贈り物にリボンを。
 ステキなものをもっと素晴らしくする。
 ○○はやとのリボンってかわいい! 」

 カメラに背中を向けた男の子の前に立つ、リボンをつけた女の子。
両側のツインテールの髪にリボンがからめてあり。胸には大きなリボンがアクセントに
なっている。両手を、胸のリボンの前に持ってきて、なにか握っているようにも見える。


 手に持っているのはなんだ、チョコだとか、宝石とか、いや持っていないとか議論
が生まれたり。女の子にリボンをあげたのか、女の子が何か渡そうとしてるのか、気に
なる謎について、議論がかわされた。

 その少女に見覚えがなくても、光るものを感じさせるCM。
その少女のファンなら、当然、大きな噂になった。

 その少女のなまえはMink。

Minkが地方CMに出ているという情報は3日後には全国に広まっていた。
確認はできなかったが、インターネット上に一時、このCMがアップされたらしい。


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 ある日、B.M.の事務所でモトハルは一本の電話を受け取った。
電話の相手は以前に父さんが世話になった人だった。

「とある店を立て直すために、B.M.に協力して欲しい」と言う内容だった。
いまの店のCMは、十数年前に撮ったものをずっと使い続けていた。
新たに自分たちで撮り直すらしい。

交通費は全額出すというので、最近、忙しいMinkを息抜きがてらにつれて行く事にした。
仕事の先約があればスケジュールが入ってくる事もない。

「こんど、リボン専門店の宣伝に協力する事になったんだ。」
「そういうわけだから、1泊の旅行の準備をしておいてね。」
「はいっ。」

翌日のB.M.
「モックン。二人で遊びに行くなんてずるーい!」
 どこで嗅ぎつけたのか、真帆子と叶花も一緒に行くことになった。


 特急列車を乗り継いで数時間の旅。ボックス席を占拠して、お弁当だの、お菓子だの。
トランプゲームとかした、

「楽しいねえ、こういう移動って。」
「そうだね!Mink」
「ところで、旅行先で何するの、モックン?」
「ああ、店の宣伝を手伝ってくれって。お前たちも手伝えよな、交通費を無理して出して
もらっているんだから」
「ヨーッシ!、もと追っかけの実力を見せてあげるわ」
「まかせて!こんなこともあろうかと、データを貯めてたのよ」とパソコンを取り出す。
「企画会議よ」

  それから、二人は色々と画面を見ながら考えて話し合っている。
「そこは、もっとああした方がおもしろいよ」
「フム、こうね。じゃ、こうしてっと。」

 先輩とMinkは、真帆子ちゃんたちの向かい側で、二人だけ取り残されてしまった。

「どんなアイデアがでてくるんでしょうね」
「さあ?」
  そのあとは、二人で車窓の風景のことや、たわいない話をして過ごした。


県中心部から30分ほどの、人口数万人、目的の町についた。
駅前のロータリーに迎えの車が来ていた。
歓迎バードミュージックという看板をもって男の人が立っている。こちらを見つけた。
「ようこそ、まず、店の方に案内しますので乗ってください。」

駅前から、数百mのところに、店はあった。
店内に入った三人は、多種多様なリボンを目の前にして目を輝かせた。
「きゃー、このリボンかわいい。あ、こっちもいい。」
「これも、いいよね叶花ちゃん。」
「うーん、品は悪くないわね。」
「これなら宣伝しだいで良くなりそうじゃん」

「今、のCMはコレです。」 店の奥から声がした。

CMが流れる。
「リボンの事なら、県下一の品揃え。なんでも揃う、○○はやと。
 ○○はやとのリボンをぜひお求め下さい。」

画面は店を映し、いかにも、シンプルでオーソドックスな作りだ。
これなら、勝てる。叶花&真帆子は目で会話した。

 撮影は明日という事なので宿泊する家に向かう。
店から宿泊する家まで数キロある、車で再び移動。

 夕食をいただいてから、明日のCMをどう撮るか打ち合わせ。
セリフ等を、二人が自信たっぷりに説明する。


 就寝時間。列車中の打ち合わせ通りに動く二人。
「じゃ、私とお兄ちゃんは、ひさしぶりに兄弟みずいらずね」
と、真帆子がモトハルを連れていく。
「Minkは私と」、叶花ちゃんに引っぱられていく。

「いい、やっぱりMinkちゃん一人より、対象となる男の子がいた方がいいの、
 お父さんの恩人なんだから、お兄ちゃんもがんばらないと。出てよね。」


「さ、Mink、もう、戻ってもいいよ」
「うん、叶花ちゃん」

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翌日、撮影は地元CATVのカメラを借りて行う。

二人にリボンを飾り付けて貰ったMInkが出てきた。
「どうかな?」 ちょっと不安毛な表情。
「あ、とっても似合っているよ」 パッと表情が明るくなる。
「ありがとうございます」

リハーサルもすんで、本番に出て行こうとするとき、真帆子がMInkを呼んだ。
「まって、演技は打ち合わせ通りだけど、コレ持ってて、終わったら
 モックンに渡すのよ」
渡されたものは、「旅行に連れてきてくれてありがとう」のメッセージが書かれた、
リボン付きの手のひらに隠れる大きさのカードだった。

「これを渡すの?」
 先輩に渡す事を考えたら、ちょっとドキドキする。


 撮影位置についた。目の前には先輩がいる。

カコン!
撮影がはじまった。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わっ
たら先輩に渡す。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わった
ら先輩に渡す。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わったら
先輩に渡す。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わったら先
輩に渡す。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わったら先輩
に渡す。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わったら先輩に
渡す。このカードを、終わったら先輩に渡す。このカードを、終わったら先輩に渡
 15秒が、すごく長く感じる。

「OK!」
撮影終了の合図だ。

「先輩、これ」
カードの文字を見る
「喜んでくれるなら、俺も嬉しいよ。来てよかったね。」

「ふふふふ、作戦通りね」「大成功」
叶花&真帆子が手と手を合わせる。これで、宣伝力アップは間違いない。

 こうして、それぞれの満足感をかかえながら、帰路についた。
このCMの噂がひろがり、2か月後には、全国放送の番組に取り上げられ
る事などは予想だにしていなかった。


「 心からの贈り物にリボンを。
 ステキなものをもっと素晴らしくする。
 ○○はやとのリボンってかわいい!  」


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