ＣＧサブストーリー
みんくファンクラブのおんじ会長より、次のようなメッセージが届きました。
「こんばん和奏！未森さんのありすなみんくの絵の挿し話だよ〜。なんか、絵の制作段階で、話がつくとか予言されてたようだけど（汗）。うーん、文化祭でアリスに紛した喫茶店（叶花と真帆子も有香も同じ衣装〜）ってのも考えたが中学じゃ食べ物はむりかな？アリスという事で、オリジナルなアリス風の舞台劇は長くなっちゃうので、やめて（希望があればそのうち書くかな）、ありす役なみんくという事で書いてみました。ＷＡＮＮＡ−ＢＥの力をかりずに頑張るみんくちゃん達のお話しだよ。」
何だろうと思って添付文書を読んで見ると、案の定、早坂未森さんが描かれた「アリスなみんくちゃん」にまつわるサブストーリーでした。というわけで、載せちゃいます♪
「Minku in the wonder land」（作：みんくファンクラブ会長 おんじさん）
※おことわり：原文の若干わかりづらい点を文意を変えない程度に加筆修正しております。（ｂｙ白石由里）
『学校紹介ビデオコンテスト！！』
そう書かれたポスターが掲示板に貼り出されていた。
市内で行われるコンテストに出す作品を募集しているのだ。
みんくたち三人もその話題でおしゃべりしていた。
「まあ大概、ありきたりな所に落ちついちゃうのよね、こういうの」
「ふーん、そうなんだ。かわいいのがあったら楽しいよね〜」
みんくがそうポツリと言った。
「かわいいのか。あたしたちなら出来るかも。ここにアイドルもいるしね」
叶花がちょっと乗り気になる。
「え、アイドル？どこ」
きょろきょ周りを見回している。
（…これだよ…。自覚がないと言うか…）
叶花はため息をつきながらも、みんくに言った。
「そう、みんく、あんたよ。演技もできるし。それに、あたしのパソ編集が加われば不可能じゃないわね」
「ふ〜ん。だったら、あたしがカメラマンしてあげるよ」
「え、真帆子が？」
叶花がおどろく。
「デジタルビデオカメラぐらい家にもあるし、おっかけには操作は一般教養よ」
自信満々に真帆子が答えた。
「よし、こりゃ作るしかないわね！」
「え、でもでも」
「なに言っているの。これも演技の練習！Ｍｉｎｋにも役にたつから」
それを聞いたみんくの頭の中を、
“Ｍｉｎｋにも役立つ→先輩に喜んでもらえる…”
…という図式がかけめぐる。
「うん、わかった。叶花ちゃん。真帆子ちゃん」
みんくは目を輝かせて言うのだった。
その夜、電話で三人は打ち合わせを行った。
さて、翌日の放課後…。
「コンセプトはかわいいもの！」
叶花が開始を宣言する。
「みんく、着替えて着替えて、昨日の電話での打合せた通りだからね」
真帆子はカメラを、もう回しはじめている。
「うん、じゃあ。着替えてくるね」
着替えたみんくは、ブルーの服の上に白いエプロンがかわいい。
肩の部分等はふっくらとなっている。そんなやわらかな雰囲気を黒のリボンが引き立てていて、全体的なバランスが絶妙だった。
「じゃ、いくよ。まずは深呼吸して」
「はいっ」
みんくは叶花の言うとおり、すーはーすーはー深呼吸する。
「次はローカをダッシュ！」
「はい、監督！」
みんくは言われるままにダッシュした。ダッシュしたみんくは息がはやくなった。
「よし、緊張がとけたわね。本番行こうか」
登場シーン。
「そこで、ジャンプして、後で編集して。空中から現れたようにするからね」
理科室。
岩石標本の中の水晶に光が反射する。ありすなみんくと不思議な空間に早変わりだ。
音楽室。
ピアノを引いてもらう。幼稚園児がはじめて引くかのような笑顔で引いている。
「まあ、音楽は後で差し替えかな…？？？」
教室。
窓辺、やや逆行の光で撮る。風で髪が揺れ光に透けて美しい。
美術室。
デッサン用のリンゴにキス。
「ここは後で、りんごが赤に変わるように彩色しよう」
屋上。
かるくステップをしながらかける。スカートやエプロンが舞う。
「そこで、一回転！」
「こう？叶花ちゃん」
クルッとまわると裾がふわっとあがる。
「よし、次は校門だ。」
「花壇よ」
「体育館」
撮影はどんどん続く。
いつのまにか、もう夕方だ。
「たくさん、撮れたよ。もうバッチシ！」
「あたし、うまく出来たかな〜」
「もちろんよ。あとはあたしの腕のみせどころね」
数週間後、このビデオは校内コンテストでは話題をかっさらった。
だけどね、学校は遊び場じゃないという事で一位にはならなかった。
でも、すてきなビデオだよ。
いかがでしたか？ なお、この作品に関する、おんじ会長自身の次のようなコメントがあります。
「＃真帆子ちゃんは決してメカオンチではないのだ。」
…ということだそうです。では、もしよろしければ、おんじ会長までご感想をお送り下さいませ。