ここには第６話〜第９話及び特別編分が掲載されています。
通常版入り口ページ（２５話〜最終話）へ行く
通常版コミックス第１巻分（１〜５話）へ行く
通常版コミックス第３巻分（１０〜１４話）へ行く
通常版コミックス第４巻分（１５〜１９話）へ行く
通常版コミックス第５巻分（２０〜２４話）へ行く
第６話「チョコレート・パニック」（なかよし２０００年２月号掲載）
今号は、「だぁ！だぁ！だぁ！」のアニメ化ニュースの影に隠れてしまったのか、「電脳少女☆Ｍｉｎｋ」始まって以来の「カラーページが無い回」となってしまいました。ですから、あまり期待もせずにご覧になられたファンの方もいらっしゃるのではないでしょうか？
ところが！！今号はカラーページが無いにも関わらず、いつも以上に見所の多い萌えもえな回であると言っても過言ではありません。ファンにとって嬉しい演出が数多く施されているのです。
まず表紙！！！ 非カラーのページでありながら、この表紙に萌爆ぶっこかれた方が多数いらっしゃると思います。ふりふりなエプロンを着て、泡だて器とボールを持っている大変らぶりぃなみんくちゃんが表紙なのです！！ そう、忘れてはならないのは、何と言っても今号が「２月」号であるということです。２月の少女漫画誌ならば、当然話題になるのが「バレンタインデー」ですが、「電脳少女☆Ｍｉｎｋ」も例外ではなく、バレンタインのお話なのです。そう、表紙のみんくちゃんは、チョコを作っている姿。このらぶりぃなみんくちゃんにチョコを作ってもらいたいと願って止まないファンの方が多いことでしょう。それにしてもみんくちゃん、ふりひらな衣装が実に似合います。
さて、そんなわけでチョコを作るみんくちゃん。オムくんが一緒に台所にいますが、家の人にみつからないのか気にかかるところです。台所でのみんくちゃんは実に手馴れた感じであり、台所で料理をすることはわりと得意なのではないかと推測されます（そういえば１１月号で手作りお弁当を持参していましたね）。
そして、そこに出てくる「銀ギツネのＭｉｎｋちゃん」！！ 「フロスティ・キス」というチョコレートのＣＭです。このシーンにさらなる萌爆をぶっこかれて憤死された方も多いのではないでしょうか？キツネ姿のＭｉｎｋちゃんもらぶりぃですし、よく意味のわからない「ニクキュー（はぁと）」も、「その筋のファン」の方にはたまらない演出でしょう。
さてさて、みんくちゃんがチョコをあげようと考えているのは、もちろん「先輩」ことモッくんです。叶花ちゃんと真帆子ちゃんが、チョコを渡そうとするみんくちゃんの応援にくっついて来ます。すなわち、この３人が初めてバードミュージックへ足を踏み入れることになるのです。ところで、前回は勘の良い叶花ちゃんだけがみんくちゃんのモッくんへの想いに気づいていますが、今回はどうやら真帆子ちゃんもみんくちゃんの想いを知っているものと思われます。ブラコンのイメージのあった真帆子ちゃんでしたが、どうやらみんくちゃんがモッくんを好きなことについては容認し、応援しているようですね。できれば、みんくちゃんが叶花ちゃんと真帆子ちゃんに対してモッくんを好きなことを告白するあたりのエピソードが欲しいところです。
そんなわけでチョコを渡そうとするみんくちゃんですが、“うっかり八兵衛”真帆子ちゃんや“越後のちりめん問屋”叶花ちゃんが結果的に邪魔する形にもなって、結局渡すタイミングを逸してしまいます。モッくんは真帆子ちゃんを衛生課課長に任命してとっととテレビ局に向かってしまいます。なお、事務所でのモッくんのセリフの中で、実はＭｉｎｋの「フロスティ・キス」のＣＭの仕事が、実は結果的にあずみんの仕事を奪う形になってしまったということがわかります。あずみんの自業自得とは言え、あずみんに恨まれる理由がＭｉｎｋちゃんにまた増えてしまったのです。ちなみに余談ですが、このＣＭをあずみんがやっていたらどんなＣＭになったか、個人的に観てみたい気がします。
さて、テレビ局にてイリヤ君とあずみんに出会うＭｉｎｋちゃんです。あずみんの敵対心はかなり高まっていると思われます。そこへ、火に油を注ぐような出来事が起こります。イリヤ君がＭｉｎｋちゃんに対し耳元でささやいたり、西プロデューサーが、あずみんが当初やる予定だったＭｉｎｋちゃんの「フロスティ・キス」のＣＭを褒め称えたりと、あずみんの自尊心を傷つける出来事が起こるのです。あずみんにしてみれば、いつも出番をかっさらっていく憎い存在であり、恨まれるのも仕方が無いのかもしれません。
さて、やっとモッくんにチョコを渡せそうになったＭｉｎｋちゃんですが、モッくんがまた一つ鋭い質問をします。「なぜオレのこと先輩ってよぶの？」と。よくよく考えて見れば、事務所の社長代理と所属タレントという間柄なのに「先輩」と呼ぶのは不自然です。Ｍｉｎｋちゃんは、普段のみんくちゃんの時のつもりで、無意識に「先輩」と呼んでしまっていたわけです。正体がバレちゃまずいＭｉｎｋちゃんは、「ムカデ」状態にて苦しい言いわけをしますが、モッくんは深く追求せず「Ｍｉｎｋがそう思うんならいっか」と済ませてしまうのです。「いいかげん気づけよ、おい！」とツッコミを入れたくなる皆様も多いでしょう。しかしこのシーンは、Ｍｉｎｋちゃんを心から思いやるモッくんの男っぽい優しさが表れている回というべきシーンでしょう。
歌うあずみんですが、さすがはトップアイドルです。Ｍｉｎｋちゃんがぽーーーーーーーーっとなってしまうほど、素敵なステージを披露してくれます。その後にＭｉｎｋちゃんが「百億の月」を歌います。いつもなら、ハンドフリーマイクを用いてノリの良いアップテンポなアレンジで歌うのですが、今回はアコースティックバージョンにて、ロマンチックな静かな雰囲気で歌っています。グランドピアノに両肘をついて歌う姿がたいへんらぶりぃです。ピアノを弾くイリヤ君の多芸ぶりもまた、見所の一つです。イリヤ君のプロデューサーとしての姿は、某ＴＫ氏を彷彿とさせます。こんなふたりを観て「お似合いよね」とささやく周囲。あずみんのイライラも最高潮でしょう。そこへ、あずみんは、Ｍｉｎｋちゃんの大切なチョコの包みに気づいてしまいます。先ほどのＭｉｎｋちゃんの様子から、あずみんはＭｉｎｋちゃんがモッくんに想いを寄せていることに気づいてしまうのです。今後あずみんが、このシークレットな情報を武器に嫌がらせに出るのではないかとも予想されます。とりあえず今回は、密かにチョコを窓から捨ててしまうことによって、あずみんが初めてＭｉｎｋちゃんに本格的なリベンジを行います。
さて、やっとチョコを渡す暇ができたＭｉｎｋちゃんですが、チョコがありません。おねがいＮＥＴＷＯＲＫ“サーチ”により、チョコの在りかを突きとめたＭｉｎｋちゃんは、考え無しに正面玄関に出てしまい、ファンにもみくちゃにされてしまうのです。そこへ助けに来るのが、白馬の王子様、もとい、バイクに乗ったモッくんです。このモッくんがＭｉｎｋちゃんをかっさらうシーンは、お約束的シーンでありながら最高に格好良く、読者の女の子たちをキュンとさせるシーンです。しかし、せっかく作ったチョコは揉みくちゃにされてしまいました。
無茶な行動に出たＭｉｎｋちゃんにお説教をするモッくん。そこでＭｉｎｋちゃんは、最初“Ｍｉｎｋ”のチョコである「フロスティ・キス」を渡そうとします。しかし、たとえちっぽけでいびつであっても、「ほんとうの自分（＝みんく）」を観て欲しいＭｉｎｋ（みんく）ちゃんは、一つだけ死守した、手作りのチョコを差し出します。「本当の自分を見て欲しい」というテーマは、「怪盗セイント・テール」にもあったテーマですが、この試練に今後みんくちゃんは立ち向かわなければなりません。
モッくんにチョコを渡すことができ、食べてもらうことができましたが、今回はあくまで「Ｍｉｎｋ」としてしか渡せませんでした。本当の「みんく」を観て欲しいはずなのに。「みんく」としての自分が先輩に恋しているはずなのに…。決して天使ではない、普通の中学生であるみんくちゃんが、いつの日かモッくんに振り向いてもらえるのでしょうか？ みんくちゃんの恋は、まだまだ険しいようですね。
おまけの考察：５６５ページのＭｉｎｋちゃんの予告の絵って、１９９９年１０月号２５５ページ欄外の「イラスト掲示板」の一番上に載っていた神奈川県のＮ．Ｉ．さんの投稿イラストに構図がそっくりだと思いませんか？ もしかしたら、立川先生が読者イラストを参考になさっているのかもしれないですよね？
第７話「天使のリング」（なかよし２０００年３月号掲載）
今回は、１２月号からわずか２ヶ月をおいての再度巻頭カラーです。
扉の見開きページも大変気合が入っており、Ｍｉｎｋちゃんとみんくちゃんの超アップなツーショットがとってもらぶりぃです。ファンとしても、マンガの人気があがっていることが一目でわかり、大変嬉しい限りです。
今月号では、「あなたもＭｉｎｋをプロデュースしない？」の発表がなされてます。なんと今度は、以前のステージ衣装募集の２倍にあたる２４５２１通もの応募があったとか？ ますます絶好調ですね。皆様のアイデアの豊富さに関心させられますが、個人的には「ようじむけの番組のおねえさんとして」…という作品が、Ｍｉｎｋちゅわんのぽわぽわなイメージに合っていて良いなあと思いました。
これらのアイデアがストーリーになる日が楽しみですね。
作品のダイジェストに、キャラ相関図がついています。あえてケチをつけるならば、モッくんと真帆子ちゃんの間に「兄妹」という関係線を入れてほしいなあということでしょうか。
さて、先月の予告では「Ｍｉｎｋがドラマに出演？」ということでしたが、今月号はご覧の通り、セカンドシングルと初コンサートの話です。イリヤくんのプロデュースに加え、Ｍｉｎｋちゃんが作詞を手がけるという、まさに夢のような演出が早くも実現しており、ファンとしては大変嬉しいことでしょう。
さて、先月号でＭｉｎｋちゃんに密かなリベンジを図ったあずみんが、さらなる攻撃に出ます。
帝国テレビの社長令嬢という設定は、かなりの強敵です。
しかも、パパは娘を「子猫ちゃん」と呼ぶほどのドタコン（Daughter
Complex）なのです。おそらく娘であるあずみんのためならば手段を選ばないでしょう。このライバルとＭｉｎｋちゃんがどう戦うかが今月号の見所なのです。あずみんはただでさえ、今までのトップアイドルとしての本物の人気を保っています。これはまさに本物の「試練」なのです。
さて、先月みんくちゃんの応援と称してバードミュージックにやってきた叶花ちゃんと真帆子ちゃんは、どさくさにまぎれて「Ｍｉｎｋちゃんと仲良くなった」という状態をつくりあげてしまいます。これで二人は、Ｍｉｎｋちゃんへのサポート体制をより強化したわけです。
ちなみに、３人のなかよくしている構図は、とてもらぶりぃで絵になっています。
しかしモッくんは単なるドンカンキングではありませんでした。ちゃんと「白石さん」がいないことに気がついています。モッくんの意識の中に「みんく」がインプットされたということに、Ｍｉｎｋちゃんは喜ぶべきなのでしょうが、正体がばれるのを恐れて、そこに気づく余裕がありません。
今後いかにモッくんの中で「白石さん」の存在が大きくなっていくかが、みんくちゃんの恋のポイントでもあり、また、Ｍｉｎｋ存亡の危機にも関わってくるのかもしれません。
イリヤくんのファンには、今月はまた見所が多い回でもあります。密かに出てくるメガネをかけた横顔のイリヤくんは、ファンにとっても思わぬ収穫でしょう。そして、真帆子ちゃんに微笑みかけるイリヤくん。このイリヤくんのスマイルは、ファンの皆様にとっては気絶ものではないでしょうか？。なお、このときの真帆子ちゃんの「意外」に純情な反応は、とってもらぶりぃです。今まで叶花ちゃんより目立たなかった真帆子ちゃんですが、この純情な反応にあらためて惚れ直した方も多いのではないでしょうか？
落ち込むイリヤくんのシーン。これもまた、ファンにとっては萌える一こまではないでしょうか？
そんな一方、裏方でモッくんは苦悩します。会場が帝国テレビの圧力で借りられないのです。
でも、Ｍｉｎｋちゃんの前では決して悟られぬよう、Ｍｉｎｋちゃんに対し笑顔で応えます。
このモッくんに守られているＭｉｎｋちゃんが、読者の皆さんにはとってもうらやましくも思えることでしょう。
マスコミの取材攻勢でも、モッくんはＭｉｎｋちゃんをしっかりと守りに出ます。しかし無情にも、「武闘館コンサート中止」の事実が、Ｍｉｎｋちゃんに知らされてしまうのです。その後なかなか事態が進展しない状況に、Ｍｉｎｋちゃんもモッくんを手伝おうとします。しかし、モッくんは冷静になって「ほかにやることがあるだろう？」とＭｉｎｋちゃんを一喝します。
このようなモッくんの男らしさが、今月号では随所にあらわれているのが一つの見所でしょう。
電話におけるあずみんとＭｉｎｋちゃんの直接対決。ついにあずみんがダイレクトにＭｉｎｋちゃんに宣戦布告をするのです。
今まで見てきたみんくちゃんの性格を考えると、Ｍｉｎｋちゃんは泣いちゃったり震えておびえたりといった反応を予想するのですが、Ｍｉｎｋちゃんは負けずに、あずみんに言い返します。「どんなえらいひとだってひとのこまること傷つくことはぜったいやっちゃいけないんだもんっ」と、気丈に叫ぶＭｉｎｋちゃんに、胸を打たれたファンの皆様も多いのではないでしょうか？
このＭｉｎｋちゃんの強さは、元来みんくちゃんが持ってる隠れた強さなのかもしれませんが、モッくんとの絶対的な信頼感がバックにあってこそ発揮できたものだと言えましょう。
そして、コンサート当日。ここで立川先生の素晴らしい演出が、我ら読者を感動の渦に巻き込みます。
Ｍｉｎｋちゃんを思う全国３９０万人のファンの想いが、会場の外に「Ａｎｇｅｌ Ｒｉｎｇ」を作り上げるのです。コンサートが中止ともなれば、普通はチケット代を取り戻すものですが、ファンたちはむしろ会場に集結してＭｉｎｋちゃんを応援するのです。
このファンたちの熱い想いと叶花ちゃんの「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」が、奇跡を起こします。
空に映し出された「Ｖｅｌｖｅｔ Ａｎｇｅｌ」。それはまさしく、我らがＭｉｎｋちゃんの姿でした。
Ｖｅｌｖｅｔ Ａｎｇｅｌのダイヤモンドの微笑みは、ファンたちの魂と誇りとして心に刻まれるのです。嗚呼！！ Ｍｉｎｋちゃん、万歳！！！
ＭｉｎｋちゃんのＣＤヒットチャート１位は、もはや言うまでもないことでしょう。ここからＭｉｎｋちゃんのヒットチャート２０週連続１位の伝説がスタートするのです。
気になるのはあずみんの逆襲ですが、Ｍｉｎｋちゃんと全国３９０万人のファンの心が一つになった今、恐れることはないのではないでしょうか？
今月号で一つ残念だったことは、みんくちゃんの出番がゼロだったということです。
等身大のみんくちゃんのラブ・ストーリーが、今後もっと展開することを期待したいところです。
第８話「ヒロインになれない！？ 前編」（なかよし２０００年４月号掲載）
さて、今月号は、先月休みだったＣＣさくらの復活がありましたが、そのさくらの次に、「電脳少女☆Ｍｉｎｋ」が載っており、今月も順調な気配で嬉しいものです。さて、カラー表紙ですが、洗顔ＣＭ風のＭｉｎｋちゃんがとってもかわいらしく、ファンの皆様は今月も大爆発をぶっこかれたことでしょう。
さて、ひと月おいてのみんくちゃんの登場です。プリクラで仲良く３人で写っています。フレームがひそかに「ＮＡＫＡＹＯＳＨＩ」ですね。うれしい演出です。叶花ちゃんがなかなかにノリ気で、ポーズをキメているところが可愛らしいですね。さてさて、モッくんから「ドレスアップしてこい」と言われて、すっかり「デート」かもしれないと舞い上がっちゃってるみんくちゃん。いつものリフレイン無しで「違う世界」へイッちゃってる姿が、とってもらぶりぃです。さてさて、プリクラの影で強引に変身するみんくちゃんですが、その背後には実は先月号にも登場したゴシップ記者がいたのです。危機一髪でした。下手するとみつかっていたかもしれません。この記者も、幼児用のおうまさんの乗り物でパッパカパッパカやってるあたりで、すでにイッちゃっているキャラクターですね。このマンガのキャラは、基本的に全員どこか壊れているようですね。それはともかく、ぶりっ子にポーズをキメているＭｉｎｋちゃんもたいへんかわいらしい写りになっています。
さて、Ｍｉｎｋを待っていたのは、ドラマ主演のお話でした。これは、我々３９０万人のＭｉｎｋちゃんファンにとっても、大変な慶事です。ＣＭのヒットとシングルヒットチャートの快進撃からすれば、むしろ当然の結果かもしれませんが、デビューから約半年でここまでビッグなアイドルになったことは、ファンの大きな喜びであります。モッくんが舞い上がった末に、スポ根風にぶっ壊れるのも、無理はありません。それにしても、おしるこで赤飯をつくるあたり、料理が得意なアスカＪｒ．とは対照的ですね。
さて、カメラ２００台が待つ記者会見会場は、プールサイドでした。ドラマはＭｉｎｋちゃんを発掘した、ＭｉｎｋちゃんびいきのＳＴＶとなっています。今回は西プロデューサーは絡んでないのでしょうか？ さて、気になるドラマの内容は、イルカセラピーが絡んでくるとか？ 心理学者であるこの白石由里も興味があるところです。この記者会見会場に、突如現れたのは、先ほどの記者ことジョニ田でした。真帆子ちゃんがかつて追っかけていたハムタクというへんちくりんな名前のアイドルを潰したとか？ 真帆子ちゃんが「元」追っかけというのは、もしかして、ハムタクなのでしょうか？ 「いままでもぐってた」というあたり、ジョニ田の肺活量は一体いくらなんだという謎が沸いてきますが、ともかく大変な記者に目をつけられてしまったものです。立川先生も、自分でつけておいた「ハムタク」と「ＳＭＯＰ」にツッコミを入れるあたり、やや芸風が変わったなあという印象を受けます。ジョニ田とＭｉｎｋちゃんのアッカンベーによる「低レベル」対決。でも、Ｍｉｎｋちゃんはやはり「びろーーーん」な顔でもらぶりぃですね。
そこへ、ジョニ田の二番煎じな登場方法で現れたのがイリヤくんでした。イリヤくんもわざわざ水中に潜る必然性が感じられないのですが、いったいどういうつもりなのでしょう？ お間抜けとしか言い様がないのですが、しかし、その次のシーンでジャンプしてＭｉｎｋちゃんを抱き寄せ、「撃沈」させてしまうあたりは、さすがカリスマアーティストとしての格好良さを存分に発揮しています。そしてなんと、イリヤくんがＭｉｎｋちゃんの恋人役という、Ｍｉｎｋちゃんにとっては鼻血もののキャスティングです。モッくんはショックを受けますが、やはりモッくんはマネージャー＆社長代理という立場を超えた想いをＭｉｎｋちゃんに抱いているようですね。
さて、スキャンダルをものにしようと、ジョニ田がいろいろと仕掛けます。しかし、こんな子どもだましな仕掛けで、雑誌でウケが狙えると思っているのでしょうか？ こんなヘンテコなゴシップ記者につぶされたハムタクが、よりいっそうお間抜けに思えてきます。モッくんは一生懸命Ｍｉｎｋちゃんを守ります。それに対してイリヤくんは、純粋に誉め言葉をモッくんにかけますが、モッくんは一人でライバル意識を燃やしています。イリヤくんはまるで相手にしてませんが、「Ｍｉｎｋちゃんはモノにしたも同然」という余裕なのでしょうか？
イリヤくんは実は「ビョーキ」持ちだということが発覚しました。「なりきり病」とのことですが、Ｍｉｎｋちゃんをイチコロにするには十分だったようです。目がすっかりはぁとなＭｉｎｋちゃんの「ぽーーー」なシーンは、一段とらぶりぃです。その次のページで、まるでおでこにキスでもしているかのように見えるとんでもないＭｉｎｋちゃんへの接近が気になります。今月２度目の撃沈をするＭｉｎｋちゃん、そして、真帆子ちゃんゆずりのミーハー娘的な反応とともにムカデ状態になるＭｉｎｋちゃんが、とっても可愛らしいです。
こんなＭｉｎｋちゃんに、モッくんはついヤツ当たりしてしまいます。これはどうみても嫉妬ですね。「先輩のバカバカバカバカ」と、Ｍｉｎｋちゃんは怒られているわけがわからずに困惑してしまいますが、この台本をくわえて涙ぐむＭｉｎｋちゃんもまた大変にらぶりぃです。先輩とケンカしたＭｉｎｋちゃんは、意地でスタント無しの演技に臨んでしまいます。しかし、演出の失敗で、Ｍｉｎｋちゃんは炎に呑まれてしまいます。モッくんはいち早くＭｉｎｋちゃんの救出に向かいます。Ｍｉｎｋちゃんのために、自らの危険を顧みずに行動するモッくんの男らしさが、最大の見所でしょう。Ｍｉｎｋちゃんは「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」を発動しようとしますが、携帯を落として失敗してしまいます。そこへ駆け付けたモッくん。燃え盛る柱が落下してきますが、力強いキックでピンチを乗り切り、あっという間にＭｉｎｋちゃんを救出してしまうのです。このシーンは、今月お間抜けなシーンだらけだったモッくんの最高に格好良いシーンになっています。
助けてもらってもまだケンカ状態なモッくんとＭｉｎｋちゃん。まだモッくんは怒っているようで、Ｍｉｎｋちゃんも「どおしてそんなにおこってるの！？」と反論します。「心配させるからだっ！！」と一喝するモッくん。本当は嫉妬から出た感情の乱れなのですが、それ以上にＭｉｎｋちゃんへの心配があって、この叫びになったのでしょう。モッくんの男としての切ない気持ちが、不器用に、しかし胸にせまって感じられる、大変ドキドキなシーンです。
次回は沖縄ロケのようですが、ここでイリヤくんの「キスシーン」があるとのこと。イリヤくんが「チャンス到来」と微笑んでいますが、どうやらイリヤくんもＭｉｎｋちゃんに気があるようですね。このドラマをみたあずみんが、以後どういう動きに出るかも見物でしょう。
今号は、新たな敵となるジョニ田の登場、そしてイリヤくんとＭｉｎｋちゃんのからみを見たモッくんの感情の揺れなど、物語に新たな展開がまた起きてきています。今後Ｍｉｎｋちゃんがどうピンチを乗りきるのか？ イリヤくんとＭｉｎｋちゃんとモッくんの三角関係がどうなっていくのか？ ますます今後も目が離せませんね。
第９話「ヒロインになれない！？ 後編」（なかよし２０００年５月号掲載）
今月号はカラーじゃないのがやや残念なのですが、お話のテンションはさらに上昇しています。トビラは、頭にハイビスカスの花をつけ、夏服に身をつつんだたいへん可愛らしいＭｉｎｋちゃんです。「一足お先に夏少女」というコピー。そう、先月のラストで述べられた通り、今月は沖縄ロケなのです。そして、イリヤくんとのキスシーンもファンの皆様にとっては大変気になるところでありましょう。
キスシーンを突然宣告されたＭｉｎｋちゃんは、ドキドキした気持ちのままに沖縄に行くことになります。そんな気分も、沖縄の空気が気分を開放的にさせるのでしょうか？ イルカと戯れるＭｉｎｋちゃんの笑顔が、とっても輝いています。これは、イルカセラピーによって癒されていくエミリの表情なのでしょうか？ このシーンは大変ＯＫなのですが、「大好きなナオト」とのシーンがいまいちなようです。それもそのはず。当初のみんくちゃんは、アイドルに憧れる「レンアイケイケン ナシ」な女の子だったわけで、キスどころかデートはまさに「きっちり未体験ゾーン」なわけです。イリヤくんとＭｉｎｋちゃんをくっつけようと、相変わらずのジョニ田が、ゴキブリをＭｉｎｋちゃんに投げたりというお約束なシーンが展開されます。みんくちゃんは、普通の女の子同様、ゴキブリが大嫌いのようです（まあ、たとえ男でもゴキブリはハッキリ言って大嫌いな方も多いでしょうけれどね）。沖縄のゴキブリが本当にでかいのかどうか、立川先生が本を読んでお調べになったのかどうかも気になるところでしょう。このあたりのＳＤなＭｉｎｋちゃんはとってもコロコロしていて可愛い絵になっていますし、サマードレスも大変可愛らしく着こなしています。監督さんに怒られてしゅんとなるＭｉｎｋちゃんのアップも可愛らしく、ファンの皆様にとってはたまらないのではないでしょうか？
夜のホテルで、「好きな人」としてモッくんとイリヤくんの両方が頭に浮かぶあたり、Ｍｉｎｋ（みんく）ちゃんの揺れる乙女ゴコロが良く現れていますね。やはりＭｉｎｋちゃんは普通の女の子（＝みんくちゃん）なのだなあと、思ってしまいます。みんくちゃんと言えば、そういえば、変身は確か３時間が限度のはずですが、どうしているのでしょうか？ ３時間ごとに一旦変身を解いているのでしょうか？ そして、一旦変身を解けば、すぐにまた再変身できるのかどうか、そのあたりの設定が知りたいところです。あと、沖縄に行く際に御両親にはどう断ってきたのかも、気になるところです。まあ、電波の届く範囲なら瞬間移動できるのでしょうから、おそらくは定期的に家に戻っているのか、あるいは、真帆子ちゃんの家にお泊りに行くとかして誤魔化しているものと推測されます。
さて、次の日の朝もラブシーンをどう演じるかを悩むＭｉｎｋちゃんです。イリヤくんがなぐさめようと、ハイビスカスの花を差し出そうとしますが、ホテルのお姉さんに先を越されてしまいます。しかもこのお姉さんは、我等３９０万人のＭｉｎｋちゃんファンの一人だったようです。お花をつけてもらって喜ぶＭｉｎｋちゃんのアップは、たいへん明るい笑顔で可愛らしく、ファンの皆様もごろごろされたことでしょう。その脇で密かに自分の頭にハイビスカスの花をつけて「別の世界」へイッちゃっているイリヤくんがオーラを放っており、モッくんが脅えているのが笑えます。イリヤくんの「変」な本領がますます発揮されており、イリヤくんファンの皆様もますますごろごろでありましょう。モッくんとともにジョニ田をぶっとばすイリヤくん、なかなかに、お二人とも息がぴったりのようですね。
さて、撮影現場へ向かおうにも、ジョニ田がしっかりとついてきます。そこで、モッくんとＭｉｎｋちゃんだけ、バスから飛び降りてジョニ田を捲こうとします。本当はゴシップ記者から逃げているという状況なのに、この状況がかえってワクワクしている、頭に花をつけたＭｉｎｋちゃんです。無邪気で可愛らしく、モッくんもついつい顔がほころんでしまっていますね。しかし、ワクワク気分もつかの間。突然のスコールが滝のように二人を襲います。これは、ノーヘルでバイクを運転したモッくんとＭｉｎｋちゃんへの天罰なのでしょうか？ ノーヘルへの注意事項を欄外で書いているあたり、良い子向けの雑誌として、講談社は配慮したようですね。このシーンはノーヘルである必要性はまったくないので、コミックス掲載時には修正がかかる可能性がありますね。バイクを一体どこから調達したのかという疑問は残りますが、そこはつっ込まないでおきましょう。
雨のイライラでついついＭｉｎｋちゃんはモッくんにヤツあたりしてしまいます。ドラマの撮影の疲れや、ラブシーンがうまく演じられないストレスなどが一気に爆発したのでしょうか？ かなりめちゃくちゃなことを言っています。ふつうヒロインが男の子を叩くときは「ポカポカポカ」が定石なのですが、「ドコドコドコ」となっているあたり、さすがはＭｉｎｋちゃんです。案の定、バイクはお約束のごとく事故って、ふたりは落っこちてしまいます。そして、偶然とはいえ、上下に重なり合ってしまったモッくんとＭｉｎｋちゃん。ここで、監督の「好きな人のひとりくらいいたでしょ？」の言葉が頭に浮かぶＭｉｎｋちゃんです。ここでＭｉｎｋちゃんはあたらめてモッくんが好きだということを再認識したのでしょうか？ 「キスシーンなんてできな…」と言います。そして長い間みつめ合う二人。二人だけの時間が、無言でも気持ちがお互い無意識に通い合う時間が、とてもドキドキな夢のような時間が、二人におとずれるのです。
Ｍｉｎｋちゃんのファーストキス（？？？）をここで奪うのは、実はチョウチョさんでした。もちろんモッくんのいうとおり、チョウチョは花に集まってきたのですが、ここでＭｉｎｋちゃんは、自分を「きっとあたしも蝶なんだよ」と見立てています。蝶が花の周りをふわふわ飛んでいる姿を、今の自分の姿に重ね合わせています。目の前の花（＝先輩）の心の中が知りたくて、いまにもこわれそうな羽をふるわせて息をつめてまっているチョウチョ。花のそばにいつもいたいチョウチョ。チョウチョとＭｉｎｋちゃん自身を重ねあわせる比喩表現の見事さは、立川先生の独特の手法であり、さすがだなあとあらためて感心させられます。
嵐のためにロケ現場がめちゃくちゃになってしまいますが、ここでお約束の「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」が発動されます。ＳＥＡＲＣＨによって、オムくんがネット上で風景をなにやら探しているかと思いきや、まるで垂れ幕でも引っ張ってくるかのように、あっさりと夕日のシーンを現実世界にもってきてしまいます。未来のネット技術でこんなことができるのかどうか、あと我々が９９年生きてみないとわからないのですが、なんとも驚きです。しかし、もともと「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」を作ったのは叶花ちゃんです。ということは、叶花ちゃんは、こういう未来の技術を「ＷＡＮＮＡ−ＢＥ」を分析することでつかみ得ていたのでしょうか？ ますます叶花ちゃんは謎の人物ですね。
嵐の中での先輩との夢のようなひとときのせいでしょうか？ ラブシーンが格段に上手くなっているＭｉｎｋちゃんです。そして、いよいよキスシーン！ モッくん同様、ファンのみなさまもきっと目をそむけてしまったことでしょう。しかし、Ｍｉｎｋちゃんの頭に浮かんだのは、愛しい先輩の顔でした。Ｍｉｎｋちゃんは、イリヤくんを見ていながら、実は観てなかったのです。そのことを察したイリヤくんは、唇にはキスをせず、ほっぺたへのキスですませてしまいます。撮影シーンとしては問題は無く、最高のラブシーンでした。しかし、Ｍｉｎｋちゃんの揺れる想いを知ってしまったイリヤくんの心には、ついに火がついたようです。Ｍｉｎｋちゃんに対し本気になってしまったのでしょうか？ イリヤくんは、形だけのキスが満足できず、キスを放棄したうえ、「Ｍｉｎｋちゃんのほんとうのキス、欲しくなった」と宣言します。
今後、イリヤくんが本格的にＭｉｎｋちゃんにアプローチをかけてくることも予想されます。こんな状況を、ジョニ田やあずみんがほっておくわけもなく、ますますＭｉｎｋちゃんの芸能活動もデンジャラスになってくることでしょう。そして、当のＭｉｎｋちゃんがイリヤくんとモッくんの間でどう心が揺れ動くのか。モッくんとＭｉｎｋちゃんの関係にどう変化が生じるのか？ そして、みんくちゃんの恋の行方もどうなっていくのか。ますます、大波乱の予感がして、期待大ですね。
来月はカラー大増４３ページとのことです。読者の人気がますます高まっているのがひとめでわかり、ファンとしてもうれしい限りです。そのうえ、背表紙も、端っこにチラリと見える青いリボンとピンクの髪から、来月の背表紙がＭｉｎｋちゃんであることが予想できます。ますます広がるＭｉｎｋワールド、ほんとうに楽しみです。
特別編：「黄砂の果ての王子」（なかよし２０００年６月号掲載）
まず、皆様が先月から気になっておられる背表紙の件ですが、案の定我等が女神ことＭｉｎｋちゃんが背表紙です。そして、目次を見ていただければわかりますが、今回は「電脳少女☆Ｍｉｎｋ」が最多の４３ページとなっております。連載の好調ぶりがよくわかり、実に嬉しい限りです。
さて、今回は「特別編」と銘打ってあります。雑誌連載では珍しくサブタイトルがついていることからもわかる通り、今月号のお話は番外編的な要素が強くなっております。先月号でイリヤくんからの劇的なプロポーズがありましたが、それとは雰囲気は一転してがらりと変わっており、楽しい海外ロケのお話になっています。このお話は、１９９９年１２月号で募集されていた「Ｍｉｎｋのお仕事大募集」のグランプリ作品を漫画化したものとなっているのです。まず最初のカラーは、アラビア風な衣装に身を包んだ大変可愛らしいＭｉｎｋちゃんです。アラビアンナイトのお姫様を彷彿とさせ、萌えられたファンの皆様も多いことでしょう。そして次のカラーは、探検服に身を包んだＭｉｎｋちゃんたちの楽しいイラストです。真帆子ちゃんや叶花ちゃんもはじけている感じで、わくわくしてきますね。
おそらくは初めての海外に、すっかりるんるんなＭｉｎｋちゃん。行き先はアルワナ共和国とのことですが、おそらくは西アジア・北アフリカあたりが舞台でしょう。ということは、どう考えても３時間以上は連続して飛行機に乗らなくてはなりません。そういえば、ＷＡＮＮＡ−ＢＥは３時間しか変身時間が持たないのですが…。おそらくは３時間毎にトイレ等で変身しなおしていたのでしょうか？
さて、先月出番がなかった叶花ちゃんと真帆子ちゃんも登場です。遺跡のレポートと聞いてついてきた二人は財宝が目当てでキャーキャー騒いでいます。普段何かと口ゲンカしているこの２人が、今回は一緒になってはじけているのも珍しいです。西プロデューサーも、Ｍｉｎｋちゃんのお友達がついて来るなら、Ｍｉｎｋちゃんもリラックスして良いロケができると、大喜びです。モッくんの反対を押し切り、二人の同行を許しちゃいます。自分が発掘したタレントであるだけに、西プロもＭｉｎｋちゃんには大変力を入れているようです。
西プロは、モッくんの活躍ぶりを誉めます。確かに、Ｍｉｎｋちゃんを守るモッくんはボディガード以上の活躍を見せています。そんなモッくんに対し「どうしてそこまでするの？」と疑問を抱く西プロと叶花ちゃんと真帆子ちゃん。Ｍｉｎｋちゃんはモッくんの返答がどんなものか気になり、ドキドキしてしまいます。しかし、焦りまくりながらモッくんは、「マネージャーだから」「仕事だから」と、どきっぱりと答えてしまいます。西プロはそれで納得してしまいます。Ｍｉｎｋちゃんは、そのモッくんの返答に「アイドルとマネージャー」という立場の違いを改めて認識し、がっかりしてしまいます。自分の想いを遂げるのが、前途多難と感じてしまうのです。
さて、Ｍｉｎｋちゃんの担当する番組は、「世界わくわく発見！」です。どうやら、海外をレポートして、クイズを出すという番組のようです。レポーターの仕事が初めてなＭｉｎｋちゃんは、ドキドキしながらも可愛らしくリポートします。探検服の着こなしもとてもらぶりぃで、Ｍｉｎｋちゃんの新たな一面も見える場面です。西プロも関心しているその背後で、宝捜しにせいを出す真帆子ちゃんと叶花ちゃんもひそかなチェックポイントでしょう。
さて、休憩の間に衣装を着替えようとするＭｉｎｋちゃんですが、周囲は砂漠で見とおしが良く、そのまま変身したのではＷＡＮＮＡ−ＢＥの存在がバレてしまいます。そこでＭｉｎｋちゃんは、遺跡の中へ入って行ってしまいます。初めて入る遺跡にわくわく気分のＭｉｎｋちゃんですが、突然コウモリが襲ってきてしまいます。怖がって逃げ出したＭｉｎｋちゃんは遺跡の奥深くにさらに入ってしまいます。そして、よりかかった壁が奥へトビラのように回転してしまい、Ｍｉｎｋちゃんは暗い穴へと落下してしまいます。
意識を回復したＭｉｎｋちゃんが出口を探していると、足元に綺麗なペンダントが落ちていました。Ｍｉｎｋちゃんはピンチも忘れ、無邪気にペンダントを身につけてちょっとはしゃいでしまいます。やがて明るくなってきました。出口かと思いきや、そこは光り輝く隠し部屋でした。この部屋なら誰も見ていないということで、Ｍｉｎｋちゃんは「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」の「変更（チェンジ）」を使い、「コスチュームパレット」内のアルワナ民族衣装に着替えをします。冒頭のカラーにも出てきたらぶりぃな民族衣装です。珍しい衣装にＭｉｎｋちゃんもワクワクですが、ファンの皆様も大変萌えられたことでしょう。
外へ戻ろうとしたその時です。突然祭壇が光り、目の前に一人の青年が現れました。「みつけたぞ、わたしの花嫁」とつぶやくと、その青年は突然Ｍｉｎｋちゃんを抱きしめます。この青年は、なんと、アルワナ王国のエキンム王子の亡霊のようで、Ｍｉｎｋちゃんを恋人イシャーナと勘違いし、「こんどこそ結婚するんだ」と迫ってきます。オムくんは、「ＷＡＮＮＡ−ＢＥの影響で（王子が）よみがえったの！？」と首を傾げます。この謎については、後で述べたいと思います。
Ｍｉｎｋちゃんに迫ってくるエキンム王子に対し、「その手をはなせっっ！！」と、モッくんが怒鳴り込んで来ました。「Ｍｉｎｋにさわるな！！」と怒鳴るモッくんに対し、Ｍｉｎｋちゃんはドキドキしてしまいますが、モッくんは「どこのスカウトだか知りませんけどね ウチのＭｉｎｋに勝手なことしないでくれ！！」と、的外れなことを言います。この、相手役の男の子がドンカンキングでハズしているというシチュエーションは、言うまでもなく立川先生のお家芸でしょう。Ｍｉｎｋを連れ去ろうとするモッくんに対し、エキンム王子は攻撃してきます。エキンム王子は、かつてイシャーナに贈ったペンダントをしているＭｉｎｋちゃんを、イシャーナと勘違いしているようです。王子はＭｉｎｋちゃんをそのまま自分のもとへ連れ去ろうとしますが、モッくんも必死にＭｉｎｋちゃんを奪い返そうとします。
自分とイシャーナ（Ｍｉｎｋ）を引き離そうとされ、王子は身分違いでかつて自分とイシャーナが引き離されたことを思いだし、号泣してしまうのです。その姿を見たＭｉｎｋちゃんは、エキンム王子とイシャーナの恋をどうにかかなえてあげたいと願い、「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」の「解析（アナライズ）」と「回復（リカバリー）」を用い、イシャーナの亡霊をよみがえらせるのです。そういえば、先ほどもエキンム王子がよみがえったのはＷＡＮＮＡ−ＢＥの影響ではないかとオムくんが言っていますが、どうやらＷＡＮＮＡ−ＢＥによって可能であることがわかってきました。しかし、叶花ちゃんはＷＡＮＮＡ−ＢＥがここまでできるソフトであることを想定して「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」を作ったのでしょうか？だとしたら、叶花ちゃんは霊界の神秘に迫ったことになるのではないでしょうか？
エキンムとイシャーナは約１３００年の時を隔てて結ばれました。ペンダントもまた長い時間を超えてイシャーナのもとに返ったのです。ふたりは、床の石像について示唆すると、Ｍｉｎｋちゃんたちの前から姿を消します。石像を持ち上げて見ると、床が開き、きらめくたくさんの財宝が出現したのです。それはまさに、アルワナ王国の財宝でした。歴史的な大発見を、Ｍｉｎｋちゃんは成し遂げたのです。
エキンム王子とイシャーナが苦しんだ、身分違いという見えない壁。それは、飛行機の中でＭｉｎｋちゃんがモッくんに対して感じてしまった「アイドルとマネージャー」という壁そのものでした。見えない壁にぶつかったエキンム王子の心の痛みは、決してＭｉｎｋちゃんにとっては他人事ではありませんでした。二人の見えない壁を壊したい…。そんなＭｉｎｋちゃんの切ない願いが、もしかしたら「おねがいＮＥＴＷＯＲＫ」を通じて奇跡を起こしたのかもしれませんね。そして、自分もその壁に負けない…！ そんな決意を新たにするＭｉｎｋちゃんでした。がんばれ、Ｍｉｎｋちゃん！
来月号は「電脳少女☆Ｍｉｎｋ」は休載とのこと。８月号までの２ヶ月間、ちょっと寂しいですが、仕方がありません。今回の番外編のタイミングも考えると、イリヤくんのプロポーズ的発言があった先月の第９話で、物語は一つの節目を迎えたとみるべきでしょう。８月号ではパワーアップして再開とのこと。充電期間を経てパワーアップした立川先生のＭｉｎｋワールドに、新たに期待することにしましょう。
なお、今月号には、３月２６日に四日市市で行なわれた立川先生のサイン会のレポートが載っていました。Ｍｉｎｋちゃんのコスプレをした２人と写っている立川先生や、サインを手渡す立川先生の写真が載っていますが、この立川先生の写真はとても写りが良く、美人でらぶりぃな先生の素顔がよくわかる写真になっています。おそらくは夏から秋の２巻の発売あたりにもう一度サイン会があると思われ、ますます期待が高まるところですね。
通常版入り口ページ（２５話〜最終話）へ行く
通常版コミックス第１巻分（１〜５話）へ行く
通常版コミックス第３巻分（１０〜１４話）へ行く
通常版コミックス第４巻分（１５〜１９話）へ行く
通常版コミックス第５巻分（２０〜２４話）へ行く